産業看護師・産業保健師になる

ヘトヘト病棟看護師が産業保健師になるまで

保健師が医薬品登録販売者試験を受けてみた

令和3年度 登録販売者試験を受けた(自己採点では合格!)根尾ニャースが、以下について実際の体験談を記録してみます。

 

登録販売者って?

登録販売者とは、2009年の改正薬事法により誕生した「かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための資格」です。

ドラッグストアや薬を扱うホームセンター、コンビニなどでも、活躍されています。

 

登録販売者試験って?

試験や合格者の登録など、各都道府県が管轄しています。

都道府県によって申込時期や試験日、受験料は異なり、受験料は12,800〜18,100円と幅があります。

以下の5分野について出題されます。マークシートでの回答となります。

  1. (1)医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
  2. (2)人体の働きと医薬品 20問
  3. (3)主な医薬品とその作用 40問
  4. (4)薬事関連法規・制度 20問
  5. (5)医薬品の適正使用・安全対策 20問

7割以上の得点で合格。全国平均合格率は、41.5%(2020年度)だそうです。

どうして受験しようと思ったのか?

職場の常備薬として、市販の医薬品や配置薬(置き薬)が使われている現場が多く、「この薬を誰でも使えるように置いておくのは、安全面から適切なのかな?」と迷うことがありました。

市販薬の知識をもっと得たいと思い、登録販売者の勉強をしてみようと思いました。

また、漢方薬局などに興味があったりします。

看護師保健師の知識があれば合格できる?

答えは、合格できない!

試験対策をしなくては、看護師保健師の知識だけでは合格ラインに満たないと思います。

ただ、第2章の人体についてなど、これまでの経験や知識を活かせる部分が大きいですし、過去問を解いていく中でも、解答を読むだけで腑に落ちるまでの時間が短いなど、学習に有利ではあると思います。

実際の勉強時間は?

TAC出版の問題600問を2周、ちょくちょく本の付属のまとめを見て、試験前日に前年度の過去問を1回やったのみです。

実際に私は、漢方薬だったり、薬害の歴史や法的な部分は、これまで馴染みがなかった知識なので、問題集を2周した時点で、「漢方なんて分からん。こりゃダメかも」と合格は諦めていました…

ただ、前日に過去問を解いたら、「合格まであと一点!」という出来だったので、欲を出して合格目指して頑張りました。(一夜漬けかよ!)

資格を活かして…?

現時点で登録販売者として働くことは考えていません。店舗で医薬品の購入を迷われている方への相談対応をするには、更なる勉強が必要だと思います。

(実際に試験に合格した後にも、登録販売者として単独で売り場に立つには、過去5年間で2年以上の実務経験が必要となるそうです。)

 

産業保健師への転職にあった方が良い資格かと問われると、採用担当者にどう捉えられるか分からないのでなんとも言えません。試験が平日に当たることや、受験料が安くないことも踏まえると、特におすすめしません。

しかし常備薬として扱っている医薬品情報については、日々アンテナをたてておくのが、職場の安全のためにも欠かせないと思います。